今回の韓国代表合宿と在日コリアン選手との合同練習について

 来年は仏で2023RWCが開催されます。2019年には日本で始めて開催されて大成功を収めました。2019RWCの成功は日本そしてアジアのラグビーマーケットとその魅力を世界に示したのではないでしょうか。

 そんな中、アジアのチームの一つである韓国代表は、2020東京オリンピックや2022ワールドカップセブンスへの出場権獲得で、韓国ラグビーの実力とその可能性を示しました。


 日本代表は世界でその実力が認められておりますが、アジアでのラグビー発展のためには次なるアジアでのラグビー強豪国が求められていると考えます。

 アジアでのラグビーレベルの向上と、ひとつでも多くのアジアチームが世界の舞台で活躍することーそれがアジアラグビーの発展に繋がり、それが日本のラグビー文化にもいい刺激を与えるだろうと思います。

 日本協会では、世界をリードする協会として「ジャパンラグビーリーグワン」という、世界のラグビーをリードすべく、世界の一流選手がプレーする新しいラグビーリーグを立ち上げました。また、日本代表の活動においても、多様な世代やカテゴリーでの代表活動の経験を図った戦略的な代表強化策を試みております。それにより素晴らしいラグビー環境が徐々に整いつつあります。


 韓国代表としては、そのような世界に誇る素晴らしい日本のラグビー環境を活用することで代表強化を円滑に行いたいと、今回の日本合宿に非常に期待しております。

 韓国代表は7月にアジアチャンピオンシップ(ARC)の決勝、そこで優勝するとアジア代表として2023RWC最終予選に挑みます。

 そんな彼らを同じアジアの仲間として応援しようと、日本協会はじめ沢山の方々から今回の合宿を支援して頂いております。

 そして今回、この合宿期間中にリーグワンに所属する在日コリアンの選手たちも集まり、彼らの練習相手として合同練習を行います。同じルーツを持つ者たちが集まり、体をぶつけながら励まし支え合う、初めての試みでもあります。

 ラグビーを通じた新しい日韓交流、次世代のコリアン選手たちの交流など、日韓そしてアジアのラグビーの未来を見据えた試みとして、今回の合宿が成功するよう皆様のあたたかい支援と応援を心よりお願い申し上げます。